良質堆肥を調整して堆肥の有効利用を促進しましょう。

Q5  良質堆肥を調整するために、何に注意したらいいですか?
A5 良質堆肥調整の目的は、家畜ふん尿の汚物感や悪臭をなくし、衛生的で取扱い易く、土壌や作物に害がなく生育に有効な堆肥を作ることです。良質堆肥の調整を行うことで有機性資源のリサイクルに貢献することができます。堆肥化を促進する条件は次のとおりです。
(1)堆肥化を促進する条件
ア)栄養
主に分解し易い有機物で、家畜ふん尿中に多く含まれている。
イ)水分
水分を55〜70%に調整して通気性をよくする。容積重で500kg/m3に近づけると通気性がよくなる。敷料が混ざらない生ふんではのこくず・もみがら・戻し堆肥などを混合して水分調整を行う。
ウ)空気
適宜切り返しや撹拌を行って空気を送り込む。強制通気を行う場合はおおよそ50〜300L/分・m3とする。切り返しや通気が不適切な場合は、易分解性物質の分解にムラが生じるだけでなく、作物の生育に有害な揮発性脂肪酸やフェノール性酸が多量に生成される。
エ)微生物
排泄物中・空気中・畜舎などに自然に存在するもので十分であり、特別に添加する必要性は少ない。
オ)温度
微生物の活動で有機物の分解がすすむと温度が上昇するが、温度上昇によって堆肥化の進行が促進され、水分が蒸発し、病原微生物や寄生虫及び雑草種子などが死滅して、衛生的な堆肥ができる。
カ)堆肥化期間
切り返しても温度が再び上昇しなくなるまでの堆肥化期間が必要。一応の目安としては、堆積方式では、家畜ふんのみの場合で2ヵ月程度、作物収穫物残渣との混合物の場合で3ヵ月程度、木質物との混合物の場合で6ヵ月程度が妥当。

(中央畜産会、「堆肥化施設設計マニュアルの概要」より要約)



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