素掘り・野積みを防止しましょう

Q1  どうして、素掘り・野積みが問題なんですか?
A1 「硝酸性窒素」による地下水汚染や「クリプトスポリジウム」による水道水源の汚染が社会問題化しています。 素掘り・野積みをなくし、家畜ふん尿を「堆きゅう肥」にリサイクルしましょう。
(1)硝酸性窒素

ア.「硝酸性窒素」って、何なの?
 農業の分野では、家畜ふん尿や窒素肥料の過剰施肥等が硝酸性窒素の原因とされ、 それが植物(ソルゴー等)に移行し、牛が食べた場合は「硝酸塩中毒」となります。
 硝酸性窒素が地下に移行すると、地下水(井戸水等)の汚染を引き起こし、その水を人が飲むと、 赤血球のヘモグロビンが破壊され、呼吸困難(チアノーゼ)となります。 特に、乳幼児では死亡する危険があります。
 硝酸性窒素による地下水汚染は、必ずしも畜産側の原因のみとは考えられませんが、 それぞれの分野で、地下水汚染を減少させる努力が必要となります。

硝酸性窒素による地下水汚染状況(環境庁調査)
調査井戸数超過井戸数割合
3,664本163本4.6%
注:環境庁が平成6〜8年度に調査した結果
  超過井戸は、硝酸性窒素濃度が10ml/リットル以上のもの


イ.対策としては?
 家畜ふん尿の素掘り処理をなくすこと。緊急的な措置として、コンクリートや遮水シート等を利用し、汚水の地下浸透を防止する必要があります。
 また、農用地への過剰な家畜ふん尿等の施用も注意してください。

(2)クリプトスポリジウム

ア.「クリプトスポリジウム」って、何なの?
 胞子虫類の原虫で、人間や動物のし尿・ふん尿が原因とされ、吐き気、腹痛、 発熱、下痢を引き起こし、一般には10〜14日で自然に治りますが、抵抗力の弱い人は死ぬ場合もあります。
 1993年米国では約40万人が発症し、エイズ患者約400人が死亡しました。
 1996年埼玉県では、8,800人が集団感染し、下痢や腹痛を訴えました。
水道水の汚染が原因と思われます。

イ.対策としては?
 クリプトスポリジウムは河川等では固い殻をかぶったオーシストを形成しますので、 浄水場で塩素消毒しても死にません。65℃30分の熱処理で感染力がなくなることから、 堆肥化(60〜80度の発酵熱がでる。)は有効な手段と考えられます。
 また、屋根や覆い、側壁の設置、コンクリート舗装により、降雨時に伴う汚水の河川流入や地下浸透を防止するとともに、 河川近くでの家畜ふん尿処理についても気をつけて下さい。



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